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そもそもAIとは?
AI(Artificial Intelligence)とは人工知能のことを言います。
しかし「人工知能とは何か?」「何をどこまでまでやったらAIなのか?」という定義は
研究者の間でも定まっていないのが現状です。
実は第一次AIブームは1950年~60代に起こっていたことはご存知でしょうか?
それは「推論と探索」というもので、あるルールとゴールが決められている中で、
コンピュータがなるべくゴールにたどりつけるように選択肢を選んでいくというものです。
例えば、迷路のゴールにたどり着く際に、選択肢をしらみつぶしに当たっていき、
ゴールにたどり着くというものでした。
第二次AIブームが起きたのは1980年代のことです。
「エキスパートシステム」と呼ばれるもので、専門家(エキスパート)の知識を
コンピュータに移植することにより現実の複雑な問題を人工知能に解かせようとするものです。
皆さんファミリーコンピュータ(通称:ファミコン)はご存知ですか?
私が小学生の頃あったゲーム機です。
その時あったゲームで日本将棋連盟の推薦を受けた将棋ソフトがありました。
そのゲームのプレーヤー(AI)に勝つと将棋連盟から正式な級を頂けるというものです。
AI将棋の奔りとも言えるものです。
また「カナから漢字変換」もAIと言われていました。今では当たり前ですよね。
今現在は機械学習・深層学習(ディープラーニング)、コグニティブ(認知)AIなどが
第三次AIブームと呼ばれています。
例をあげれば、室温、温度の自動で調整してくれる、人を認識して送風方向を変えてくれるエアコン。
あれもAIにもよるものです。
「え、今じゃ当たり前じゃないの」と思われるかも知れませんが、
既に実用化されたAI、人にとって当たり前になったAIは、
ITの技術のひとつとなる
と言うことです。
強いAI(人工知能)と弱いAI(人工知能)とは
強いAIと弱いAIという言葉があります。
また強いAIのことを「大人のAI」、弱いAIのことを「子供のAI」と呼ぶ場合もあります。
強いAIとは
- 汎用的な能力(知能)をもつ、人間のような知能、何かが得意というわけではなく、満遍なく何でもできる
- ドラえもん、鉄腕アトム
- 人間の脳の仕組みをシミュレートしている
弱いAIとは
- 特定の分野で優れた能力(知能)を持つ。特定分野では人間の能力を上回るが、他のことはできない
- チェスマシン、クイズマシン、将棋マシン、囲碁マシンなど
- 空を飛ぶためには鳥の羽ばたきを真似る必要はない
AIに仕事を奪われる職業とは何か?
野村総合研究所の発表によると
「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」という
ニュースリリースを発表しています。
近い将来、10人中9人は今とは違う仕事をしていると言います。
「人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」(引用:野村総研)は以下の通りです。
一般事務員
受付係
駅務員
医療事務員
スーパー店員
タクシー運転者
生産現場事務員
データ入力係
宝くじ販売人
郵便外務員
郵便事務員
レジ係
製パン工
クリーニング取次店員
人事係事務員
新聞配達員
保険事務員
会計監査係員
NC研削盤工
NC旋盤工
加工紙製造工
貸付係事務員
学校事務員
カメラ組立工
機械木工
IC生産オペレーター
鋳物工
AV・通信機器組立・修理工
寄宿舎・寮・マンション管理人
CADオペレーター
給食調理人
教育・研修事務員
行政事務員(国)
行政事務員(県市町村)
銀行窓口係
金属加工・金属製品検査工
金属研磨工
金属材料製造検査工
金属熱処理工
金属プレス工
計器組立工
警備員
経理事務員
検収・検品係員
検針員
建設作業員
ゴム製品成形工(タイヤ成形を除く)
こん包工
サッシ工
産業廃棄物収集運搬作業員
紙器製造工
自動車組立工
自動車塗装工
出荷・発送係員
じんかい収集作業員
診療情報管理士
水産ねり製品製造工
製粉工
製本作業員
清涼飲料ルートセールス員
石油精製オペレーター
セメント生産オペレーター
繊維製品検査工
倉庫作業員
惣菜製造工
測量士
宅配便配達員
鍛造工
駐車場管理人
通関士
通信販売受付事務員
積卸作業員
電気通信技術者
電算写植オペレーター
電子計算機保守員(IT保守員)
電子部品製造工
電車運転士
道路パトロール隊員
日用品修理ショップ店員
バイク便配達員
発電員
非破壊検査員
ビル施設管理技術者
ビル清掃員
物品購買事務員
プラスチック製品成形工
プロセス製版オペレーター
ボイラーオペレーター
貿易事務員
包装作業員
保管・管理係員
ホテル客室係
マシニングセンター・オペレーター
ミシン縫製工
めっき工
めん類製造工
有料道路料金収受員
列車清掃員
レンタカー営業所員
路線バス運転者
例えば、
・タクシー運転者、路線バス運転者などは、まだ法律上の問題など越えなければばらない壁はありますが、既にご存知の通り、自動運転技術の発達により置き換わるでしょう。
・受付係などは、ソフトバンクのPepperに代表されるようなロボットに置き換わるでしょう。
・電気・ガス・水道など検針員が今までは検針メーターを確認し、ポストなど使用量伝票が投函されていたと思いますが、IoT(Internet of Things)技術により、インターネットに接続されていなかったモノ(検針メーター)がインターネットに接続され、自動的に使用量が計算され、後は今までと同じように銀行から引き落としされるでしょう。
このように今まで人間がやってきた仕事がAIやロボットに置き換わってしまい、
そして近い将来、専門職のほとんどAIに置き換わるでしょう。
最近中国ではAIアナウンサーがデビューし話題になっています。
いくら「自分達の仕事がなくなる」「そんなの困るよ」と言ったとしてもこの時代の流れは止めることはできません。
世界トップレベルの労働力を誇る日本人!AIとどのように向き合うべきか?
優れた研究開発力を世界でも認められる高品質な製品を世に生み出し続けた日本企業。
規律を重んじ、きめ細かな対応力、日本人の遅刻率の低さは未だに世界一。そんな勤勉な日本人。
でも今後はAIとの共存が求められるでしょう。
例えば、AIに画像認証させれるには、AIに対して人間が膨大なデータを食わせる必要があります。
前テレビでお話しされたロボットは血を吸う蚊の雌だけ、羽を焼き切るというものでした。
蚊の雌と判断させるには、雌と雄の蚊の違いのデータが膨大に必要になるでしょうし、それだけでは情報で蚊の雌と判断できないのであれば、足りないの情報をデータがまたする必要があります。
AIが自立して、AI自身が物事を考え、心を持つにはまだかなり先の話、ドラえもんのような未来型ロボットが誕生するのもまだ先の話のことです。
AIに奪われる職種が出てくるのは間違いないでしょうが、人間がいないと成り立たない仕事は必ずあります。