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突然ですが、あなたが持っているホームページは、今何%の成約率でしょうか?
「成約率」とは、ホームページに見に来てくれた人が、何人電話をかけたり、メールで問い合わせしてくれた確率のことを言います。
アクセスの計測には、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールである「Googleアナリティクス」を使用します。ここでは、詳しいアクセスツールの使用方法などには説明しません。
例)月の新規患者数30名、月のアナリティクスセッション数が2000の場合
15人 ÷ 2000アクセス = 成約率1.5%
この成約率の数字が高いと、少ないアクセスで電話やメールでお問い合わせがあるので、治療院・サロンの経営状態は順調に推移します。
成約率は最低でも1%以上は欲しく、1%を下回るようなら、何らかの改善策を講じる必要があります。
売れるホームページは、小学生でも申し込めるサイトが一番
世の中には「デザインが綺麗」「ライティングが上手い」など、たくさんのホームページがあります。
ただどんなに素晴らしい文章や写真を載せても、申し込みに至らない作りだったら、新規患者様を逃している可能性があります。
そのためには、できるだけ要点をシンプルに、トップページを見ただけで流れるように申し込めるサイトにしましょう。
ホームページの制作には、自分で制作するか、業者にお願いするかの2つが考えられます。
治療院・サロンの経営を行っているので、自分で制作する時間が取れないかもしれません。
その場合業者さんに依頼することになりますが、注意点があります。
それは、最初の型だけ業者さんに制作してもらい、修正の部分は自分でできるようにすることです。
修正まで業者さんに任せてしまうと更新のたびに費用が掛かってしまいますし、すぐさま掲載したい情報があったとしても反映まで時間がかかってしまいます。
ご自身の治療院・サロンの顔となるホームページです。最低限ご自身で更新できるようにはなっていただきたいと思います。
最初の型だけ業者さんに制作してもらう場合、初期制作費で30万~50万くらいを目安にしてください。
業者選びも重要です。身の丈にあった業者を選びましょう。
ホームページの成約率を上げる7つの構成とは?
例えばインターネットから申し込むケースは、すでにお客様に何らかの症状で悩んでいる方です。そういう方がホームページを見て申し込みたくなる構成とはどんなものなのでしょうか?
その構成は以下通りです。
- ベネフィット(お客様の利益)
- エビデンス(その証拠)
- シンパシー(共感するあいさつ)
- トリートメント(施術風景)
- フィー(メニュー料金)
- インフォメーション(営業時間、地図、行き方、外観、内観)
- トランジション(申込み、電話、メール、LINE)
コツとしては、この7つのトップページにすべて載せ、トップページを見るだけで申込みまで完結する状態にすることです。トップページ1枚だけで申込みまでたどり着けるサイトの構成が理想です。
ヘッダー画像だけで成約率が変わる3つポイント
最初にテコ入れしていきたいのが、ホームページの「ヘッダー画像」です。
ホームページを開いたときに最初に目に入る部分であるヘッダー画像の部分でお客さんに利益があることを見せられないと、そのホームページはないに等しいくらいの評価になってしまいます。
では、このヘッダー画像にどういうコンテンツを載せればよいのでしょうか?
それは、この3つです。
- 施術者の笑顔
- 大きな電話番号
- 地名と業種名
となります。
(画像はWebサイトより)
極端な話、このヘッダー画像だけで申し込める状態にするのがベストです。
パッと見て何屋さんかがわかり、施術する人の笑顔が載っているのでので安心感にもつながり、そして電話番号が書いてあるので、今すぐ電話しようと思えば可能な状態です。
このヘッダー画像の3点、ぜひ今すぐ取り入れてください。
次も読みたいと思わせるサブキャッチのポイント
サブキャッチ画像とはヘッダー画像のすぐ下にあるコンテンツのことです。ヘッダーをみて「このサイトは読み進める価値があるな」と判断された直後に見られる部分なので、サブキャッチの役割は非常に重要です。
基本的にホームページは、上から順々にコンテンツが読まれていきます。申込みに誘導するにはコンテンツ一つ一つを次も読みたいと思わせることが重要になります。
売れるホームページの7つの構成のなかのお客様の利益をどう見せるかです。
ベネフィットとの見せ方は、3つ、5つ、7つなどマジックナンバーと呼ばれる数が妥当です。
まずは、紙にお客様のメリットをたくさん書き出し、それを「当院の5つの特徴」などとしてサブキャッチ画像に大きく載せることです。
(画像はWEBサイトより)
ホームページを見ている人は、3秒くらいでメリットを感じなければ、すぐに離脱してしまいます。7つ書き出せればよいですが、難しい場合3つ、5つでも構いません。
そもそもうちの特徴は何?という方もいるかもしれません。その場合はお客様の声を集めることです。
お客様の声は、実際に施術を受けた方の感じたベネフィットを反映したものです。そこから自身の特徴を見出すことができますし、自分ではこう思っていたけど、お客様はこう思っていてくれたんだという客観的な視点で特徴を発見することができます。ぜひお客様の声を集めてください。
ホームページ開設当初は、このような写真はないかもしれません。その場合、まず自分の友人などを施術し、匿名で感想をいただくことはできますでしょうか?
こうした取り組みを重ねっていた末に、お客様の写真が1人、2人と増えていき、そのあとは雪だるま式にお客様の写真が増えていくことになります。
とはいえ、いきなり「顔写真を掲載するのが難しい」という場合もあります。その時は「手書きのアンケートを掲載する」といった方法を検討してみましょう。
感想文を写真付きで載せるだけでも、来店すると利益が得られることの証明になり、十分信頼性をあげられます。
このように、サブキャッチ画像部分にはお客様が感じるメリットや、お客様の集合写真などを掲載していきます。
院長・オナーのあいさつ書き方のポイント
ここでのポイントも、できるだけお客様の感じるメリットと、その証拠を感じてもらうようにすることが大切です。
具体的にはどう書けばよいかというと、「共感タイプ」「社会的証明タイプ」、2つをメッセージを入れておけば、大きく失敗することはありません。
共感タイプとは
共感タイプとは、読み手の感情に合わせることです。具体的には、「以前の私は、あなたと同じ境遇でした」とストーリーを話すことです。読み手は、「この人は私と同じ悩みを持っていたんだ」と深く共感してくださいます。
詳細は省きますが、これはストーリーブランディングと言われる手法です。ストーリーを語ることで、より共感を得ることができるのです。
社会的証明タイプとは
開業〇年、施術実績〇件、資格は、と「私は信頼できる人ですよ」というの明確にアピールすることが大切になります。ようするに社会的に信頼できる人である証拠を載せることです。
上記で述べた2つのタイプを院長のあいさつに入れることが理想的ですが、新規で開業をする場合、これらの実績はないかもしれません。その場合は、共感型タイプを考えて、あいさつに入れるようにしてください。
施術風景の簡単な魅せ方のポイント
飲食店を探す場合、例えば、インターネットから検索し、「食べログ」「Retty」「Google Maps」などで店内の様子や料理の写真などを見たりしますよね。また宿泊施設に申し込む場合には、まずは施設のホームページを調べて、どんな料理が出されるのか、施設内はどうなのか、お風呂や部屋の写真を見て判断すると思います。
治療院・サロンもこれも同じだと考えます。ホームページ上の写真の出来栄えで成約率が決まると言っても差し支えないでしょう。
出来栄えがよいと言っても、プロに写真を撮ってもらえばよいですが、はじめはスマホで撮った写真でも十分です。
ただしポイントが2つあります。
- 明るく写真を撮ること(また加工ソフトを使って明るくする)
- 大きく掲載すること
施術写真は1枚1枚、ホームページの横幅いっぱいに大きく掲載してみてください。
そして写真はできるだけ明るい時間帯、カーテンは開けて撮ってください。どうしても暗くなってしまった場合は撮り直しをおすすめします。また写真を撮った後に画像加工ソフトで明るくみせることもできます。画像加工ソフトですと有料であるAdobe Photoshopが有名ですが、そのAdobe Photoshopと遜色ない無料で使えるGIMPをお勧めします。
わかりやすい料金体系と迷わせない地図の提示のポイント
ホームページを見てくれた見込客であるお客様が、「通院のメリット」と感じ、院長のあいさつで信頼がおける人物と認識し、施術風景をみせてイメージができたとすれば、次に気になるのは「どのくらいの料金がかかるのか?」ではないでしょうか。
特に料金体系が別ページに書かれている場合、皆さんはどう感じるでしょうか?
ぜひ、料金体系はわかりやすくトップページに記載するようにしてください。
上記は例になりますが、施術内容・時間とともに、実際には施術を行っている様子も料金表には載せた方がよいでしょう。
次は「院内・サロン内の情報」になります。以下の3つのポイントが挙げられます。
- 内観外観の写真・・・施術風景と同じく、明るく大きな写真を掲載
- 営業時間・・・わかりやすく表で載せる
- 地図・・・グーグルマップを載せておく(スマートフォンを意識して)
もっとできるのであれば、最寄りの駅から治療院・サロンまでの行き方を図解付きで載せるのも親切と言えるでしょう。
電話・連絡したくなる申込みボタンのポイント
ホームページにおける大事なことが「申込みの段階」です。
せっかくここまでコンテンツはとてもよくできているのに、「電話番号がわかりづらい」「メールでの問合せでエラーになる」といった場合、この時点で離脱されてしまう可能があります。今はPCからでなく、スマートフォンからのお問い合わせが大多数です。スマートフォンからはワンクリックで電話がかかるようにするべきです。
また、どこをクリックしたら電話がかかるのか、ひときわ大きなボタンで、「こちらをクリックして電話してください」と具体的に書いておくのがよいでしょう。
今は電話やメールだけでなく、LINEでの問合せできるようした方がよいでしょう。下記は一例ですが、電話番号は上記で書いた通り、大きなボタンにした方がよいでしょう。
(画像はWebサイトより抜粋)
成約率が高いサイトのホームページの共通点
治療院・サロンで成約率が高いサイトには「スタッフさんの笑顔」、「お客様の笑顔」が掲載されているページが多いです。
また実際、お客様に芸能人やプロスポーツ選手、お医者さんなど著名な方がいらっしゃる場合、もし推薦文を頂けるようであれば、積極的に声をかけてみてください。そしてそれをホームページに掲載してください。
このように第三者の声を増やしていくことで成約率が徐々に増えていくことでしょう。